【東京都・江東区】清澄白河(旧東京市営店舗向住宅)

門前仲町から清澄白河へ向かう途中(清澄通り)に、戦前築と思われる店舗住宅が長屋状に並ぶのを見かける。

それは「旧東京市営店舗向住宅」と呼ばれ、昭和3年に整備されたものだ。

裏手の清澄庭園を管理していた三菱財閥・岩崎家から、庭園の東半分を東京市に寄贈、その地に東京市が防災の観点から鉄筋コンクリート造りの店舗住宅を48戸造営。

一帯は関東大震災で甚大を被害を受けており、復興事業の一環だった。

当初は賃貸として、その財源は庭園の管理維持に充てたが、戦後に居住者に払い下げられている。

築90年も経過しているが、一部が老朽化で解体された以外は現役として利用されている。


清澄通りの街並み

ほぼ同じ高さで2階建てで統一されているのが分かる。


途中、交差点辺りで長屋が途切れている。

恐らくは老朽化で解体された跡だろう。


中には3階に建て増しているのも多い。

外装を塗り直しているのも少なくないが、ファサードは当時のままだ。


長屋の最北端の建物はピアノ教室だ。

入口のドアは当時のままだろう。

とはいえ、政治ポスターがひっきりなしに貼られていて見苦しい。



棟続きに連なる店舗住宅。


コーナーにアールデコ調の装飾が施されているのが分かる。


一軒ごとにそれぞれ独特の意匠を持ち、単調さはあまり感じられない。


長屋が途切れたあたりで断面が見える。

側面にもアールデコが施されており、こだわりが感じられる。


長屋の最南端から臨む。


長屋の途切れ目から清澄通りを臨む。


長屋の向かいにも独特な外観の店舗住宅が一軒見える。

同時期に建てられたものか。


(訪問 2018年1月)




★Kentaの写真倉庫★

東京近郊を中心に散策しながら、デジカメで下手糞な(笑)街並みや建物の写真を撮っています。 ごくまれに遠方に旅することもあります。 人様に見せるというより、忘備録的に写真を集めたアルバムといった感じです。

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